2010年8月14日、15日 針ノ木岳、蓮華岳

日(曜) 2010年 8月14日(土)
行き先 針ノ木岳
天候 雨のち暴風雨一時雷雨、視界不良
メンバー 単独行                                     
コース 到着時刻ー出発時刻 所要時間
扇沢駅 10時00分
大沢小屋 11時30分ー11時40分  90分
沢(水場) 14時10分ー14時20分 150分
針の木小屋 15時20分ー15時35分  60分
針の木岳 16時40分ー16時40分  65分
針の木小屋 17時20分  40分
合計 405分


日(曜) 2010年 8月15日(日)
行き先 蓮華岳
天候 晴れ、視界やや不良
メンバー 佐世保の田川さん、大阪の石川さん、秋月さん、ぜんち 帰りは佐世保の田川さんと同行
コース 到着時刻ー出発時刻 所要時間
針の木小屋  6時00分
蓮華岳  6時55分ー 7時00分  55分
針の木小屋  7時50分ー 8時00分  50分
大沢小屋 10時15分ー10時30分 135分
扇沢駅 11時45分  75分
合計 315分


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 8月13日(金)何かと用があり、眠りについたのは23:00。午前3:30頃眼が覚める。もう一時間寝れると二度寝した。 富山駅始発の5:44分の急行に乗るには、4:30には家を出発しなければならない。もちろん歩きである。しかし、眼が覚めた のは4:55であった。急いで着替え、家人に駅まで車で送ってもらう。(申し訳ない)こんな時には何かを忘れているものである。 しかし、前日に入念にチェックしたので直ぐには出てこなかった。どうせ、立山駅で2時間待ちだろう。その間の読む新書も一冊 入れていた。
6:30 立山駅に着いてケーブルの時間指定券をもらうが、行列が出来ていない。お盆期間中は、6時前から繰り上げ配送して いる成果か。ありがたいことに、直行バスもあるとのこと、着いて直ぐの6:40発のマウントエクスプレス(直行バス)で室堂へ。
 7:50 室堂着 ガスが酷い ここで朝食のおむすびを食べようとしたら、8:10にトロリーバスが出発する。 この後、ロープウエイ、ケーブルで黒部湖までほとんど待ちなしで輸送され、扇沢駅には10時少し前に着いた。  アルペンクラブの割引き特典が、黒部湖までということが分かり愕然となった。
   

扇沢駅では、雨がポツリポツリ降っていたので、雨具を着て完全防備体制にする。視界は不良である。

登山道へ向かう途中に標語があった。いい言葉である。

いよいよ針の木岳登山開始である。登山道口には、8月3日クマに襲われた人がいたと 掲示されていたので、クマよけベルを付けて出発である。一人での登山はやめて欲しい とも書かれてあった。

どこにでも同じようなものがあるなあと思った。多額の税金が使われているのだろう。

割りとゆるい傾斜を1時間30分ほど歩いたら、休憩地点に決めていた大沢小屋に たどり着いた。今日は、肩が痛くなく調子がいい。休息無しで到着した。

日本3大雪渓は、白馬雪渓、剣沢雪渓とこの針の木雪渓である。丸太橋を渡ったところで 雪の状態を見る。アイゼンは持って来ていたが、不要だと考えていた。雪渓歩きは何度も 経験がある。しかし、雪渓に足を踏み入れて、ケリを入れたところビクともしない。まるで 氷である。この状態で、この大雪渓を登るのかと不安になり、アイゼンを付けた。ガイド本 には軽アイゼンでいいと書いてあったが、持っていないので、雪山用の10本爪アイゼンで ある。荷物にはなったが、最高の調子であった。下山でアイゼンを履いていない人達が ころびながら降りてくる。軽アイゼンでも斜めに降りてくる。10本爪は、万全であった。

このころから、暴風雨になり視界はこの通りである。台風4号が遠のいたので台風一過と いって、晴天になるのが普通だと思ったが、前線が停滞しているとのこと。(後から知った)

スノーブリッジである。お見事な自然の造形である。この時期、クレバスが多数出来て おり、危ない場所もあった。この大雪渓は、落石も多く緊張が強いられた。まもなく ノドと言われる傾斜のきつい場所に来た。絶好の撮影ポイントである。しかし、カメラの 調子が悪い。「電源の容量がありません」と表示される。これで、2度目である。前日に 充電したのにと悔やまれた。大雪渓の風景は写真で記録しておきたかったなあ。
登山道は雪渓途中から左に巻いており、普通の登山道になっていた。途中の沢で一休み。 ここまで休息無しで来れた。しかし、あとどの位だろうか。上部は何も見えない。

 携帯電話での撮影である。針の木小屋に到着した。ほぼガイド本通り。しかし、今日は 針の木岳まで行く予定である。受付をしてから直ぐ出発した。

 針の木小屋は針の木峠にある。左へ行けば針の木岳、右へ行けば蓮華岳である。

空身にしたがこの1時間は長く感じられた。頂上に着くころには周りがうす暗くなっている。 日が暮れてしまったら、登山道を見失う可能性が大きい。走った。針の木版走れメロスである。 途中道が分からない場所があった。登るときは分かるが下山では分からないことがある。 目印も見当たらない。勘で左側を選んだ。少し行くと赤丸の岩が現れた。正解だった。 これがほんとの山勘である。

針の木小屋でですぐ夕飯であった。メンチカツ、魚の切り身、煮物であり、おいしかった。 同じ席に若い女性がいたので、夏休みですかと聞いたら、勤め先の休暇で来ているとのこと。 今日は、針の木より先に行く予定であったが、暴風雨が強く飛ばされないようにハイマツに しがみ付いていた。しばらくして、通りがかった年配の方に、この先へいくと死んでしまう ので、戻りなさいと諭されて小屋に来たとのこと。20代前半の華奢な女性であった。
食事が終わったところで、同じ部屋の方と親密になった。単独行の利点であろうか。田川さん は九州の佐世保から夏季休暇と有給休暇を使って来ているとのこと。また、大阪からも石川さん と秋月さんが来ている。秋月さんのカメラはプロ級とのこと。自分が、富山県出身で毎週のように 山へ行っていると言うと、たいそううらやましがられた。確かに3000m級の山は北アルプス が多い。明日の朝は、みんなで蓮華岳に登ろうということになった。佐世保の田川さんと私は その後下山するが、大阪の両名は、針の木岳を通って次の山小屋まで縦走するとのこと。
 今日のような天候では事故が起きていそうな気がする。田川さんが途中で出会った、27歳の 女医さんの話が受けた。途中でもメールが入って交信していた。恐るべきスーパーレディとの こと。ルートを聞いて、かなわないと脱帽である。20kgものリュックをしょって後ろ立山 連邦から立山まで縦走するのだから恐るべき。ちなみに、私のリュックは10kg未満である。

 朝6時、4人で蓮華岳に登った。ここでは、白いコマクサがあるというので楽しみ にしていた。コマクサといえば薄紫の色しか知らない。果たして「あった」。ほとんどの 人が写真を撮っていたが、こちらは、脳裏に刻み付けた。小屋へ戻る途中に雷鳥の親子 も近くで目撃したが、記憶の範囲である。
下山は田川さんにご一緒していただき、3時間位で付いた。楽しい山行になった。 このホームページも案内してもらい写真もメールしていただけるらしい。楽しみである。
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