2012年10月6日 室堂

日(曜) 2012年10月 6日(土)
行き先 竜王岳(2,872m)
天候 曇り
メンバー 単独行
コース 到着時刻ー出発時刻 所要時間
室堂ターミナル  8時 5分
展望台  9時 5分  60分
(退却)  9時35分ースルー  30分
室堂ターミナル 11時00分  85分
合計 175分( 2時間55分)


map-ryuuou.jpg(350000 byte)    

 え〜と、今年の無雪期登山もそろそろ終わりに近づいた。何かやり忘れていることがないか、と考えたところ サークルで「干支登山」を企画していたことを思い出した。このサークル、サーバーが故障し2009年 のバックアップを戻すということである。この年は入会しておらず、事実上の解散になってしまった。  龍王岳に登ることにした。ちょうど、今日家人が東京から高速バスで帰ってくる。駅前まで行って入れ違いに 地鉄電車に乗ることにした。紅葉シーズンのため、始発から切符販売をしていたので、駅からの始発ケーブルの 整理券が手に入り立山駅で並ばなくてもいい。貴重な切符である。  しかし、始発なのか大混みで電車に乗ったのは、出発30秒前であった。

 立山駅もこんな具合で混んでいる。ここでSNSで情報交換した名古屋からのMさんを探すも会えずであった。

 ケーブルが美女平に到着すると急勾配な階段がある。ここで調子が分かる。今日は異変を感じた。 そんなに強くはないが、体が重い。

 バスの中ではいつも眠っている。しかし、若い女性の歓喜の声に起こされた。今年の紅葉は、何年に一回かの素晴らしい 紅葉である。特にナナカマドの赤が際立って鮮やかであった。バスの中から盛んにシャッターの音がする。私も思わず見とれた。

 室堂到着。しかし、今日は慌てていない。ゆっくり、駅2階も見物していたら レストランが朝食バイキングをやっていることに気が付く。いつかこれを目当てに来ようと考えた。 雨の日なんかは、ゆっくり朝食を食べ、温泉に入って帰るというパターンが出来上がった。

 水は現地調達である。ハイドレーションに玉殿の湧水を入れる。  

 紅葉見物の方が大勢来ており、シャッターを切ってもらった。

 今日の予定は、室堂山、浄土山、龍王岳で考えていた。歩き初めてすぐ、足が痛い、と自覚した。 先週の槍ヶ岳の後遺症を引きずっている。少し痙攣気味である。「こんな、馬鹿な!」
 室堂山まで600mの標識があり登山道に従って行くが、展望台まで行ってしまった。

 結局、室堂山は登れず浄土山に向かう。足の異変ははっきりと分かる。
 登山口から登り始めると、めまいが襲って来た。これはダメである。私は直ぐに戻った。
  一ノ越から登る予定に変更した。下山途中、年長者に話しかけられた。
  「これから、縦走して、剣沢小屋に泊まり、明日剣岳に登ろうと思うんだが、どの程度かかるか?」   浄土山経由で縦走するというのが、県外のパンフレットにあるらしく、定番コースになっている。  いわゆる立山三山縦走+剣岳である。
  私は、剣岳は一回しかないので参考にならないかもしれないが、室堂の最終バスが16時30分  なので逆算して出発時刻を決めた方がいいと話したら、偉く感激され何度も感謝された。
  彼が出した結論は、13時までに剣山荘に戻ればいいということであった。
  私は、はっきり「無理!」と言ったが、下山のスピードには自信があるとのこと。こういうのが  無謀登山の典型であろう。幸運を祈る。

  展望台から見た、立山カルデラの紅葉である。素晴らしいに尽きる。  

 さて、一ノ越から登ろうと室堂山荘まで下って来たが、体調はさらに悪化してきた。やたらに喉が渇く。 そこで今回の登山は断念した。龍王岳に干支登山が出来るのは12年後になる。生きているかな?

 室堂山荘の前で紅葉を眺めていると、観光客の方に山の事を聞かれた。大日岳に向かって、「あの山は?」 とか、剣御前小舎に向かって、「あれは何か?」。あげくの果てに、立山縦走は何時間かかるか? 大日岳まで行けるのか?などなど。私にとっては、初歩的な話しであったが、何人にも御礼を言われた。
若いカップルの女性は男性に向かって「剣岳登って見たら?」とけしかけている。これも聞かれたので 剣山荘から先は、いつ事故が起こっても不思議ではない道です、と答えたが、ピンと来てなかったようだ。 登山道というのがどういうものか分からないと難しいだろう。  

 今日は室堂散策に変更したが、最後はいつもの『ラーメン』で締めくくる。

 来週は、穂高方面を計画しているが、大丈夫か?と不安を残しながら昼前でターミナルを後にした。  



トレッキング&街歩きへ戻る inserted by FC2 system