2012年11月17日、18日 大辻山

「富山近県 自然探訪」忘年会

日(曜) 2012年11月17日(土)、18日(日)
行き先 大辻山(1,361m)
天候 曇りのち雨
メンバー 「富山近県 自然探訪」加入メンバー(下記)
コース 到着時刻ー出発時刻 所要時間
大辻林道出発地点  9時30分
大辻山登山口bX  9時50分ースルー  20分
大辻山頂上 12時20分ー12時25分 150分
大辻山登山口bX 13時50分ースルー  85分
大辻林道出発地点 14時15分  25分
合計 280分( 4時間40分)


map-ootsuji20121117.jpg(350000 byte)    

 毎年恒例の山の会の忘年会である。毎回、登山後「結の小舎」に一泊し、翌日も登山で締めくくっている。私は、2回目の参加である。 掲示板に「大辻山」「吉峰山」が案内される。数日前の降水確率は60%で前日に90%になった。当日は、雷雨注意報が出ている。 「雨天決行」である。この天候で「雨天は結構」と5人ほどが参加を見合わせたようだ。

 毎年、11月にどこかの山を登っているが、この標高での積雪の記憶はない。しか〜し、大辻林道を通り登山口のbX標識へ行こうとして いるとき、林道上で積雪が確認された。だんだん深くなりついにスノータイヤの4WDでも進めない状態になった。

 こんな状態である。2日前に粟巣野(標高600m)で7cmの積雪と報じていた。しかし、昨日の好天で溶けたと考えていたが そうではなかった。1台の車が反対側から来る。ランクルであった。この場所で20cmほどか。

 車をバックさせ、邪魔にならない場所に止め、ここから歩くことにする。bX標識の登山口である。トレースがない。

 私は撮影のために1人先を行っていたが、皆はこのようにお行儀よく進んで来る。  

 行きがかり上、私が先頭でラッセルする。夏に登った記憶は薄かった。しかし、バックが信頼できる人達ばかりであった。 私が先頭で間違うと、「tonaさん」が、左と指示をくれる。

 しばらく行くと「なおりんさん」の『あった〜!』の声がする。「早ッ!」。振り向くと「yomogiさん」が木の傍 まで道の無いところを確認に向かっている。「ナメコ」が成っている。

 完全に雪山である。この時期にこんな雪は記憶にない。まるで、5月の雪のように重く、水分を含んでいる。こんな道を進んで いるのである。私はスパッツの下のゴムが外れてしまった。「れい子さん」に指摘され途中で直した。まさかこんな状態とは思わず 装備が甘かったのだ。

 このメンバーは私以外は達人ばかりである。「tonaさん」が「クリタケ」が成っていると見つけ「なかさん」が採取した。 採取前の状態である。少し古いとのことであったが、食用可能とのこと。

 雨は小雨であったが、風がひどい。倒木もあり雪は60cmほどになった。 一人だったら来れないと思った。仲間がいるから登れるのである。

 「tonaさん」は、落し物をしたということで9合目から戻る。落とした場所を記憶しているとのこと。私もストックの先 を落した。普通はゴムの石突であるが、私の場合はその先で言わば第一関節に相当する部分である。「気づけよ!」と言われる。 確かに20cmほど短くなるので分かりそうなものだが、気が付かなかった。  

 一人で撮影した。

 ほとんど同時刻に全員が登頂できたので、集合写真を撮る。

 「ぜんち」「なかさん」「五右衛門さん」「れい子さん」「なおりんさん」「yomogiさん」  

 この山は、称名滝の方が箱庭のように見える。また、大日岳を中心に左に剣岳、右に立山とその眺望が 素晴らしい、とされているが、こんな状態であった。

 5分ほどで下山する。  

 「なかさん」が「ヒラタケ」を採取する。小さなのが残っていたので撮影した。この時点では分からなかったが 大量にキノコが採れているようだ。

 下山は温度が上がっているので、雪質が悪くなり、ビシャビシャである。私の靴は『クリーム色』であったが 『褐色』に変わってしまった。手入れをしていないため、防水が効かなくなり靴の中がビシャビシャである。 冬山だったら凍傷してしまう危険性があり、今回大いに反省させられた。スパッツも脱げそうになった。

 収穫した「ナメコ」の一部である。ナメコは、ホイル焼き、なめこ卸、焼き肉のたれ炒め、みそ汁の具 と至る所で登場した。

 「なかさん」が慣れた手つきで暖炉に火を起こしたので、直ぐに温かくなった。  

 小舎の看板である。

 取りあえず、ビールで乾杯である。今回は全員雪山状態であった「大辻山」登頂を果たし、声高らかに 缶ビールで乾杯した。  

 昼食は沖縄出身の「五右衛門さん」が現地からのお取り寄せで、名物の「沖縄そば」をふるまってくれた。 経験したことの無い食感である。ウドンのような麺をカツオ出汁で食べるのである。本場のかまぼこや角煮 も入っており、感動の連続であった。手打ちである。

 「ナメコ」でも大きなものは、ホイル焼きにし、最後にヒダのところに醤油をたらす。なんとも言えない味であった。  

 これは「ムキタケ」と「ヒラタケ」である。「なかさん」が、包丁を握って料理をされている。みんな「まめ」だなあ。 と、何もできない自分が少し情けない。

 「なかさん」作の「ムキタケの炒め物」である。感動した!  

 夕方「サライさん」が、大根、ゆず、ネギを差し入れてくださった。ゆずみそを作り焼きネギをいただいた。 ネギがこんなに甘いとは知らなかった。自分の畑での掘りたてである。

 私も何かしなければ申し訳ない。「なおりんさん」から大根おろしを頼まれた。宴会人数8人分なので 「サライさん」の差し入れの大根2本分を下ろし金で下ろす。なかなか大変である。取りあえず1本下ろした が少ないようなので2本にした、大きな丼2杯分の「ナメコ卸」が出来上がった。柚子の香り付けが利いている。  

 小舎名物の暖炉である。直径20cm以上の丸太もよく燃える。私は、濡れた靴下、手袋、靴を乾かした。  

 いろいろな物が金網で焼かれる。この会は、各自1品ずつ持ち寄ることになっており、私は『かまぼこ』にした。

「サライさん」作の、「ナメコの焼き肉たれ焼き」である。皆で取り合って直ぐに無くなってしまった。

 登山はしないが、宴会だけ参加の人も二名いる。夕方、「ナナさん」が合流である。

な、な、何と「ボジョレーヌーボー」持参であった。実は、私もワインを持参してきたが・・・。酒屋に頼んで新酒 を持ってくる予定であったが間に合わなかった裏事情があった。生まれて初めてのボジョレーであった。  

 これは、モツ鍋にする予定であったが、持ち込みが沢山あるので「もつ炒め」に変わった。しっかり、味が生きていた。

 「五右衛門さん」は、そばだけでなく「泡盛」も持参である。30度であり、スーッと入って行く。5年物の焼酎であり 高価さが門外漢の自分でも分かった。

 21時過ぎに「若者さん」も合流された。仕事後の参加である。これで面子がそろった、この後、話が多方面に渡って 大いに盛り上がり、午前3時過ぎまで語り明かされた。「れい子さん」「若者さん」の話に釣られて、私は一旦シュラフに もぐりこんだが話し合いに参加した。

「なかさん」は、元気である。ビール3Lを飲み干され、気勢を上げておられる。さりげく『今年はまだ55回目だ!』 と話され、超人のようだ。登山論議も沢山話され、今後の予定なども聞くことが出来た。

 朝、私は5時前に目が覚めた。暖炉の火が消えかかっており、注意深く薪をを補給した。炎が勢いよく燃え上がる様 は人間に安心感を与えてくれる。  

 小舎の内部も撮影しておこう。宴会場所である。

 ここは畳の部屋で就寝した場所である。  

 暖炉の奥が台所である。

 朝は、「ナナさん」と「れい子さん」に作っていただいた。「れい子さん」は自宅から 炊飯器持参という張り切りようである。おむすびも手際がいいので感心して見ているだけ であった。  

 眠っている人の分を残して、後片付けをする。床の履き掃除と鉄板の清掃を受け持った。  雨がひどい。2日目は「吉峰山」の予定であったが、キノコ採取が主目的とのことであった。  しかし、昨日沢山とれたので、雨がひどいこともあり中止にさせていただいた。  

 忘年会から帰ってからは、恒例のラーメンである。期間限定の「札幌濃厚旨味噌ラーメン」である。40分ほど 行列に並んだ。期間限定なので登録はしなかった。

 夜更かししたので眠たい。濃いコーヒーが飲みたかったので、子供を街中へ送る途中で「スタバ」に寄り、 「本日のコーヒー」の「ベンティサイズ」を買い、夜子供を塾に迎えに行く途中で「100円でお代わり」をした ら、新しいカップに入れてくれた。ラッキー。

 今回の大辻山はいい意味でこれから始まる冬山の予行演習になって良かった。靴、ストック、スパッツとまた 買うものが増えるが、危険を回避する意味では必要である。充実した忘年会であり、参加された方々に感謝したい。  



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