2014年 9月20日 妙高山(北地獄谷コース)

百名山 25座目

日(曜) 2014年 9月20日(土)
行き先 妙高山(2454m)
天候 晴れ
メンバー テラさん、まっちーさん、ぜんち
コース 到着時刻ー出発時刻 所要時間 標準時間
燕温泉駐車場  7時25分
燕温泉登山口  8時00分
四合目  9時35分ースルー  95分  90分
食事休憩 10時 5分ー10時15分  30分
五合目 10時40分ースルー  25分
六合目 天狗堂 11時15分ー11時20分  35分  70分
七合目 11時35分ースルー  15分
八合目 風穴 12時 5分ースルー  30分
九合目 鎖場 13時 5分ースルー  60分
十合目 妙高大神 14時 5分ースルー  60分 120分
妙高山山頂 14時30分ー14時35分  25分
黒沢池分岐 16時25分ースルー 110分  60分
大倉乗越 17時35分ースルー  70分  40分
黒沢池ヒュッテ 17時55分ースルー  20分  20分
合計 570分( 9時間30分) 400分( 6時間40分)


日(曜) 2014年 9月21日(日)
行き先 妙高山(2454m)
天候 晴れ
メンバー まっちーさん、ぜんち
コース 到着時刻ー出発時刻 所要時間 標準時間
黒沢池ヒュッテ 10時10分
三峰分岐 11時10分  60分  50分
大倉分岐 11時30分ー11時40分  20分  20分
黄金清水 11時45分ースルー   5分
2.4kmの標識 12時20分ースルー  35分
渡渉場所 12時35分ー12時50分  15分  50分
麻平分岐 13時20分ースルー  30分  20分
一合目 13時40分ースルー  20分
惣滝登山口 13時50分ースルー  10分
燕温泉登山口 14時 5分ースルー  15分  30分
合計 210分( 3時間30分) 170分( 2時間50分)

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 話は春まで遡る。知り合いのヒロポンさんが蜃気楼マラソンで入賞した記事を見つけ、携帯メールでお祝いを送った返事に山へ行きたいと 返って来た。しかし、当時ナチュラリストの講習会も控えており秋になったらと返事を返していた。夏に職場仲間で火打山登山を計画して いたが、流れたのでヒロポンさんとは火打山に決めていた。ヒロポンさんと面識のあるメンバーは2人しかいない。テラさんとまっちーさん である。二人に連絡すると二つ返事でOKであった。また、テラさんより秋は日が落ちるのが早いので最短で行ける妙高山と提案があった。
 私は、最短コースを探し出し登山計画を作成したのであった。

 まっちーさんはどうせなら2座登頂といい、私も賛成であったが、テラさんとヒロポンさんは日帰りであった。
   しかし、前日にヒロポンさんは仕事で不参加となり、日帰りはテラさんのみになった。  出発は、燕温泉である。出発前に写真を撮りましょうとなったが、テラさんは入念な準備のため、写真には入らなかった。

 ここの標高で、標高差が1300mほどと読める。私は、入院後初めての登山である。医者は早い人で3ヶ月遅ければ2年ほどかかると 言っていた。いまでも、ろれつが回らないのか、私が話すと「え〜ッ?」と聞き返されることが多い。

 立派な登山口である。

 アスファルトの道路を歩く。自分の頭では、百名山は観光地化されており、登山道は十分に整備され木道も何割かあり快適に登れると 確信していた。そして、このアスファルト道路である、何の疑いも抱かなかったのであった。

 黄金の湯という名前の露天風呂である。

 ちゃんと男女別である。お金を入れる箱があった。ここは温泉のメッカである。帰りが楽しみである。

 古めかしい、趣のある看板である。

「ヤマトリカブト」

「?」  

「ウメバチソウ」

「ウワズミザクラ」(?)

「?」

「ドクゼリ」

舗装道路なので歩きやすいなあ。

「アザミ」  

「ダイモンジソウ」

「キツリフネ」

 湧水が湧いている。このようにホースから出ているのは安心である。一口すするまっちーさん。

 この舗装道路はスキー場の中にあるためであることが分かった。まもなく自然の登山道になったが、キチント整備されている。向こうから、学生だろうかランニングで 向かって来、すぐに追い抜いて行く。傾斜は普通にある。

 この辺から、硫化水素の匂いが鼻につく。地獄谷コースというからには、温泉も湧いているだろう。  


 滝が見える。滝100選のもあるらしいがこれではないだろう。

 もう少し進んで全容を撮す。

「ミヤマアキノキリンソウ」(?)

「オタカラコウ」(?)

懸命に歩いているのだが、少しずつ遅れてしまう。

後ろ姿から歩きのおかしいのを見つけようか。




 この川は暖かいのではないかといい、実際に手を付けて確認しているテラさんでした。少し暖かかったということです。

 「オヤマリンドウ」  至るところで咲いていた。

「?」

「?」

 滝の上に着いた。いいねえ!

 

 私は左側を歩いていたが、右側が登山道であり、白く濁った沢を渡らなければならなかった。

 

 四号目の標識である。

 

 

 この胸突き八丁という文字に過敏反応した。ここまでの道もある程度傾斜はある。これ以上ということか!

「ツルニンジン」  

 休憩して食事をしているところだ。

「キオン」

 私は、かなりスピードが落ちた。しかし、痙攣防止に漢方薬も飲んである。万全の対応のつもりであった。

 さあ、ここから360mの距離である。雲の平は500mだったはずだ、大丈夫であろう。

 花は終わっていたが「エンレイソウ」を見つけた。  

 か、なんよ! こんな道が、これでもかこれでもかと続く。

「ノリウツギ」(?)

 五合目である。まだ、30分ほど急坂があるようだ。

「?」

 やっと天狗堂に着いた。先の二人は30分以上前に到着してカップラーメンを作っている。ここで、標準時間よりも遅いので帰るか? と言われたが、自分では一生懸命に歩いている。これまでと同じである。しかし、数分で止まり、また数分で止まる。

 六合目の標識は撮影しておこう。

 テラさんが、登山口の土産売り場で買ったトマトを振舞ってくれた。なんで冷たいのかと聞いたら、冷蔵庫に入っていたのトマト を買ってきたとのこと。元気が出たような気がした。

私は、意地になって休息なしで向かった。

 あれが妙高山かな?

 この「かな?」の段階では、まだ大丈夫である。

 疲れがひどくなるとあれが妙高山でなければならない、と思うようになる。

 とりあえず標識なので撮っておく。

「七号目」である。この辺で後からの二人に抜かされる。

「ヤマハハコ」

「ゴゼンタチバナ」の実ではないかな?

 八合目である。足の痙攣が2回起きた。痙攣するのは当たり前で慣れっこになっており、慌てない。少し休めば歩けるようになる ことは分かっている。しかし、ロスタイムは多い。  

 風の穴というからには穴のようになったところから景色を撮影しよう。

「?」

「シラタマノキ」(?)

 鎖場だとすれ違った人に聞いたが、ロープではないか。

 本当の鎖場に着いた。  

 なんじゃ、こりゃ! ほぼ垂直であり、長い鎖が下がっている。しかし、岩が掘ってあるので大丈夫だろう。

 なんだか、岩が多くなってきたなあ。

 頂上に向かってロッククライミングをしているとテラさんが、待ちきれずに帰るところとぶつかった。2時間は遅れている。 申し訳ない。しかし、自分は普通にこれまでと同じように一生懸命に歩いている。なぜこんなに遅いのか?

 崖の途中でもう一枚撮影する。無事に帰って欲しい。自分の疲労はかなりのところまで来ていたが、ここでや〜めた、という選択肢はない。頂上では まっちーさんが、強風に吹かれながら2時間も待っているのである。

 前までは、このような岩場では「ロックンロールミュージック」を歌いながらノリノリで登っていた。今日は、岩=イヤになってしまう。
 
 昔、登山やり始めたこと、ロッククライミングで掴んだ岩が風化しており、数m下の沢に落ちたことが思い出される。幸い上を向いていたことで 溺死は免れたが、自分の体で沢を堰止めるように転落して、首筋から雪解け水が体全身に回り、危うく低体温症であった。いたるところ血だらけで 困った。この岩も風化があるようなので、ホールドを確認するために足で蹴る、手で押すなどで登った。   

 やっと頂上かと思ったら違った。

 妙高大神である。

 ここの標高が一番高いらしい。

 お賽銭がたくさん入っていた。

 目の前の大きな岩がある。

 日本岩という。  

 まっちーさんが見えたので声を上げて向かおうとした時に、3度目の足の痙攣が起きた。今度は激しい。もんどり返っていると まっちーさんが様子を見にいてくれた。2時間以上待っていても文句一つ言わない。自分ならどうだろうなあ。

 まっちーさんとは数回山行を一緒にしているが、前と違って明らかに私の歩きは違っているとのこと。一生懸命歩いていて 標準時間の1.5倍かかっているというのは、それが実力ということだ。

 やっと頂上である。山小屋予約に先に行ってもらう。ヘッドライトは持っているかと聞かれ探したがない。まっちーさんのを借りる。
 何を忘れても雨具とヘッドライトは必需品と聞かれた人には説明してきたのに自分がこの様では登山者失格であろう。また、ゼロから鍛え直しである。

 どうも標識に書いてある時間は正しいのだろうか。自分はかなり遅い。しかし、自分では一生懸命ゼイゼイと言いながら歩いているのである。

 これは新種でなかかろうか。黄色い「ヤマホタルフクロ」かと思ったが、そんなはずはない。

「サンカヨウ」が実を付けている。  

 そろそろ薄暗くなって来た。しかし、まっちーさんのヘッドライトがあるので安心である。

 あまりにも遅いので、再び見に来てくれた。

 急に暗くなった。この状態で登山道は歩けない。私は走った。そしてやっと到着した。夕飯は何時かと聞いたら18時からということで あった。あと5分後か。

 あまりにも疲労が大きく、腹は空いていたが夕飯はほとんど食べることができなかった。

 8角形の建物で布団に寝て撮影している。

 予定では、明日は火打山である2時間でいける。しかし、私は諦めた。まっちーさんのみ登頂し、私は小屋で 休息することに決めて寝た。

小屋の人は、燕温泉から北地獄谷コースを通って来たというと、あそこはほとんど整備されておらず、この山域で 最大の難所ということであった。うれしいやら、悲しいやら・・・・。

 朝食は、クレープであった。これは初めてであった。5枚は食べたと思う。コーヒーも嬉しかったね。3倍お代わりした。  

 皆が出かけた後、小屋の中を撮影する。

 太い柱が斜めに付いてある。

 小屋の目の前がテント場であり便利である。トイレは水洗であった。ビジターは200円取られる。

 看板も撮影する。

 朝の風景である。一部紅葉している。  

 霜が降りている。バリバリですよとテントの持ち主が言っていた。

 3人用の場所に2人であったのでゆっくり眠れた。

 皆が出かけた後の中の様子である。

 外へ出た。変わった形の建物であったので撮影する。

 少し遠くから撮影する。朝の風景である。

 りっぱな看板はあったが受付の横であった。

「?」

 まっちーさんが火打山から戻ってきたので記念撮影する。木道もあり歩きやすかったということであった。

 帰りに妙高山経由はこりごりである。そこで新道経由にした。

 最初の1時間ほどはほとんど水平道である。  

「ガンタケ」(?)

 撮影してもらったが、もう顎を出している。しかし、いつものように歩いているつもりだが、おかしい、変だ!

 これも「ガンタケ」ではなかろうか。ベニテングダケではなさそうだ。

 ここから急坂になる。ロープが多かった。

 

 ロープを伝ってくだったまっちーさんである。  

 

 

 「大倉分岐」

 黄金清水であったが、飲む余裕はなかった。

「?」

 まだ、2.4kmもあるぞ。

 沢に来た。地図では渡渉と出ていた場所である。幸い岩伝いに渡ることができた。  

 テラさんが別れ際に「ぶどう」を渡して行ったということと、まっちーさんが遅い私を待つ間に冷たい沢の水で冷やして くれていた。感謝でいっぱいである。

 おいしいぶどうであった。

 最後二人で食べ尽くした。テラさん、ごちそうさまでした。



 「麻平分岐」

 「一合目」もうすぐだ。

 登山道の入口に来た。

 遠くに吊り橋が見える。あそこを渡るのだと思っていた。

 しかし、渡り口のところで迂回路があり、梯子を渡るようになっていた。


 振り返って渓谷を撮る。

 林道になった。前にまっちーさんが歩いている。  

 ゴールである。

 燕温泉街も撮しておこう。ひなびた、いい味を出している。

 何か、土産物と思ったが特になく、冷たいトマトジュースを飲んだ。うまかったねえ。

 野菜ものが不足していたので、市内に帰ってからラーメンである。野菜ダブルにした。  

 帰宅後、家人より登山を辞めたらと苦言を言われる。もう20kgほど落とせばいいらしい。  メタボを解消するために登山を始めたが登山をするためには体重を落とさなければならないとは・・・・。

 妙高山・・・もう、降参、です。



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