2015年 5月 4日 三千坊山

日(曜) 2015年 5月 4日(月)
行き先 三千坊山(264m)
天候 曇りときどき小雨
メンバー けいちゃん、つるぎさん、ぜんち
コース 到着時刻ー出発時刻 所要時間
高岡駅  7時14分
国吉バス停  7時40分
水道つつじ自然公園  8時15分ー10時10分  35分
登山口 10時40分ースルー  30分
三千坊山山頂 12時25分ー12時30分 105分
下山口 13時50分ースルー  80分
地元の人の車送迎 14時10分
合計 250分( 4時間10分)




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 今回の山行きは、私が希望したものだ。希望の背景には、数年前近くの里山交流センターで研修会があり、この山を知った。 なかなかいい山のようであったが、富山百山には選ばれなかったことから、一度自分で確かめたいと機会を伺っていた。  しかし、自分は希望を出すが、案内はできない。誰も来ないだろうと考えていたら2名参加してくれた。嬉しかったねえ。

 公共交通機関で近くまで来てから集合場所まで歩くいつものパターンである。高岡駅が新しくなってバス発車場所が違っていた、と 思ったら、従来の場所までは次に行くことが分かった。行き先を「国吉行き」に乗ると案内してあったので、乗ったら「勝木原」経由 でないと里山交流センターへ行かないと分かり、だいぶ前で降りざるを得なかった。まあ、ハプニングは付き物である。  

 幸い雨は降っていなかったが、持って来た地図ではよく分からず適当に歩いたら標識の「水道つつじ公園」が見えた。

 目的の山も案内してある。

 集合場所に到着であるが、2時間以上時間がある。  

 案内標識を撮る。

 こういう時は、格好の読書タイムになる。涼しい風、いい空気、鳥のさえずり、満開のつつじの花に囲まれた 青空喫茶に変身である。コーヒーと本は必須アイテムになる。

 「けいちゃん」と「つるぎさん」が到着し、出発前に撮影である。

 私は、往復2時間ほどで、汗もかかないだろうと踏んでいた。

 あらかじめ、地元で作成された地図を持って来た。カシミールでは登山道が表示されていない。  

 しかし、行けども行けども登山口が見えない(というか、分からない)。外に出ていた地元の方に聞くと もう少しで標識があるという。林道だけは通らずに登山道を通ろうと考えていた。

 案内された場所は、車が通る林道であった。何事も、ハプニングは付き物である。臨機応変に判断を変えなければ 楽しい山行きは望めない。このまま行くことにしたのであった。

   

「カキドオシ」(垣通し)

「ムラサキサギゴケ」(紫鷺苔)

 鳥が電線に止まっているので、撮ろうとしたがこのカメラでは判別できない。

 腹が茶色なのでモズだろうかと思っている。

 地元の人が山菜を採っている。「ヨシナ」である。スーパーでも買えるらしい。  

「ミツバウツギ」

「タニギキョウ」

「クラマゴケ」

 昔とんぼの仲間であろう。昆虫まではまだ手が回らない。

「オオバタネツケバナ」

「ウワズミザクラ」(上溝桜)は、特に珍しくはないのだが、これだけ密集していると驚きになる。

「ウワミズサクラ」では by つるぎさん

「ハコベ」

「(ヒメ)コウゾ」(楮)

 地層がはっきりと分かる。

 「カントウタンポポ」か「エゾタンポポ」である。セイヨウタンポポも近くに咲いているにも関わらず、こうして 命をつないでいる。三千坊山はただの山ではないなあと一番の感動であった。

 ここで、林道の横に登山道が出てくる。ようやく、登山になる。標識なので撮っておく。

 急登である。  

 登山道には杉の枯れたのが何層にも渡って絨毯のようになっており歩くと心地いい。

 割と短かった。まず、祠と思ったがこれにしよう。

 展望台である。雨も激しくなっており、上へは登らなかった。

 さあ、登頂記念写真である。

 ここまでは、序章に過ぎず本当の三千坊登山はこれからであった。

 地図を見るといろいろ道が書かれてある。普通、同じ道をピストンするよりは違った道へ行こうとする。 これは、ごく自然な心理である。このメンバーも普通のこととして先に向かった。

途中に眺望の素晴らしい場所があり撮る。

私は、上の地図を手に持って慎重に前を行った。最初の分岐で間違えばとんでもない場所(氷見方面)に出てしまう。  

「キクバオウレン」の花が散った種の状態である。  

 やった。標識があった。ここで、水道公園方面を行く。

 また、眺望のいい場所があったので、撮影する。

 すぐに、右折する林道があるはずであるが、なかなか現れない。

 終始、植物を観察しながらの下山であった。

 このころから、誰しもなかなか右折する道路が現れないのでおかしいと思い始めていた。

 地図を3人で見て、反対方面に来たのではないかと意見が一致した。その場合でも、どこかに出るだろうとも・・・・。

 熱心に撮影する二人である。自分は苔まで頭が回らない。

 にこやかに下山しているが、私の心は道迷いによる「そ・う・な・ん」という言葉が頭をよぎっていた。
 まあ、下っているのだからいいかと思っていると、上りになる部分があったり、周りの景色に比べて標高が下がっていない。

 ここで3人の共有認識になりつつあった。

 その時、車の排気音が聞こえてきた。県道が近いことを指している。一安心であるが、どこへ出るのだろうという不安があった。

 ようやく、建物のある場所に着いた。遠くに車道も見え車が走っている。

 タケノコが不規則になっているのが面白かった。

 通行止めのバリヤをまたいで下山した。目的地より90度ずれている。

 とにかく分かるところまで歩こうと当てずっぽうで歩き出した。  

「アケビ」

 向こうから郵便配達の軽四が来たので私が強引に止めて、水道公園の行き方を聞いたが、分からず?  ちょうど、地元の人の軽四が車庫に入ったので、聞くと「送って行ってやる」ということであった。  30分くらいなら歩こうと思ったが、お願いした。地元で「ユウユウ塾」(漢字が分からない)を主宰 している元気のいいおばあさんであった。

 車の中でことの事態を話すと、山のベテラン3人が遭難してヘリが出動したこともある山であるという。 登って来て実際道を間違えたものとしては、納得できた。標高は低いが難易度が高い山であったということだ。  地元なのでショートカットしながら最短で送ってもらったが、歩けば1時間以上はかかりそうなので、大助かりである。 お礼も受け取らず行ってしまった。世の中捨てたものではない。  

 往復2時間程度と考えていたが、倍以上かかってしまった。約10kmの登山であった。

 今回は「つるぎさん」には職場後に駆けつけてもらったり、「けいちゃん」にほとんど全ての花を教えていただき感謝したい。



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