2016年6月12日 夫婦山



日(曜) 2016年6月12日(日)
行き先 夫婦山
天候 晴れ
メンバー 花じいさん、シャムネコモモさん、みみな草さん(旧、けいちゃん)
くさのさん、ゆきさん、ぜんち
コース 到着時刻ー出発時刻 所要時間
夫婦山登山口 10時10分
松瀬峠 11時25分ー11時35分  75分
女峰登頂(昼食) 12時00分ー12時35分  25分
男峰登頂 13時25分ー13時50分  50分
林道(休息) 14時25分ー14時35分  35分
夫婦山登山口 14時40分  65分
 250分( 4時間10分)




 きっかけは、探鳥会であった。シャムネコモモさんからトレーニング用に近くの里山でもと打診があった。
 しかし、どこの山が適当なのか分からず一月後に確認すると、夫婦山でもということであった。幸いこの山は4月 に登頂済で下見の必要はない。そして、いつものメンバーに声掛けする。
 ここで偶然が三つ重なった。縄が池の自然観察会終了後、花じいさんが参加を表明され、日曜日は空いていないと 返事のあったくさのさんがOKになり、当日の朝の天候で決めるというゆきさんも参加可能になった。

 思いもよらない広がりに自分自身驚いていた。総勢6人での賑やかな山登りになった。  

 途中で待ち合わせし相乗りで登山口の養豚場裏に到着した。

 ここにヤマグワが今が食べごろと成っている。

 私もいくつか口に入れたが、甘くてジャムにすれば最高だろうと思う。

 皆それぞれ思う存分に口にしている。難点は、指が紫色になることである。

 さて、このメンバーでは、単にピークハントで終わるはずはない。のっけから自然観察となる。

 ノイバラ(図鑑登録)  

 ヤマトウバナ 改め クルマバナ(図鑑登録)

 アカショウマ  

 アカネ(図鑑登録)

 林道歩きが終わり、ここから登山道に入る。

 コナスビ(図鑑登録)  

 目に入るものは全て同定というから超人達である。

 花じいさんの行動を観察する。自分のような素人では、見た目で「これは、何かも!」と判断することが 多い。例えれば、カタバミの葉を見て、カタバミかクローバーかなあと考え、やっぱりカタバミだという思考 回路である。
 しかし、花じいさんは、同じカタバミの葉を見ても、普通のカタバミか、ミヤマカタバミか、ムラサキカタバミか イモカタバミか、何種類の雑種なのかを、手で触る、匂いを嗅ぐ、分解して構造を調べるなどを経て見当を付ける ということである。そして、分かりにくいものは、標本として持ち帰るということである。

 話をしていて、歩く図鑑と考えていたが、とんでもない間違いであった。世の中に出ている図鑑の間違いを 指摘しているということであった。唖然!!

 自宅は私の家の近くで、今日はピックアップしていただいた。  

 夫婦山はファミリー向けで、登山道の整備は行き届いている。このような階段が多く歩きやすい。

 ツルアリドウシの花(図鑑登録) この実は知っているが花は初めてである。

 今の時期は、ササユリが可憐な清楚な花を咲かせている。  

 この匂いは最高である。何か所も嗅いで歩いた。

 クモキリソウ(図鑑登録)  

 ランの一種。

 テンニンソウ(図鑑登録)

 サンカヨウの実(図鑑登録)  

  ヤマアカガエル by みみな草さん  

 トリアシショウマ  アカショウマとの違いは葉の形で区別するしかない。  

 ウツボグサ(図鑑登録)

 シャムネコモモさんが、似たようなムグラを二種類分かりやすいように摘んでくださった。

 葉の先端が丸い方(右側)が、オククルマムグラで、尖がっている方(左側)が、クルマムグラである。

 私は、葉の溝の有無で判断すると間違って覚えていたので、今回覚え直すことにした。「奥は丸い」

 コースタイムの数割り増しで松瀬峠に到着した。こういう登山はいいねえ。

 下から登っていくと賑やかな声が聞こえてきたが、約10名3組ほどの家族連れが登山を楽しまれていた。
 団体は男峰の方に向かわれた。ここで、女峰と男峰のどっちから行こうか考えるのであるが、ガイドブック通り 女峰から登ることにする。    

 花じいさんとみみな草さんは、ヤエムグラ属とシデ類で盛り上がっている。私は付いて行けず傍観者であった。

 ササユリがいい形で咲いている。  

 くさのさんとゆきさんが急登を登って来られる。

 くさのさんは、半そででこの急坂をロープも使わず、手ぶらでスタスタと登ってくる。撮影のタイミングが無かったというみみな草さんの 声がこだましていた。

 私は、ロープの助けを借りて、疲れをにやけた笑いでごまかそうと登ってくる。(撮影:みみな草さん)

 同じところを、ゆきさんはストックのみで軽やかに登っている。(撮影:みみな草さん)  

 女峰に着いて、花が満開の木の出迎えがあった。

 ネジキの花(図鑑登録)

 まずは、集合写真である。  

 ちょうど、12時なのでここで昼食をとる。木陰があり、肌寒いくらいである。下界は30度のようなので 実に気持ちがいい。

 みみな草さんから、メロンの提供があった。冷たくて美味しかったね。2つも食べてしまったよ。

 イチヤクソウの花(図鑑登録)  

 ここで、イヌシデかクマシデかの決着が着いたようだ。花穂の付いている木が見つかったためだ。 クマシデという結論であった。

 ツタウルシ(図鑑登録) ヤマウルシと同じでかぶれる。三枚の葉と葉柄が赤いことが特徴として 覚えておこう。  

 ホタルブクロ(図鑑登録) 花も咲かない段階で見事に当てられる。こういうことができるためには ほとんど年がら年中山に入って観察していなければならないはずだ。花の姿は一週間もすれば全然違う。

 富山百山の本を携帯していたので、花じいに渡すと、ここに書いてある山は踏破済ということであった。
 さらに、日本全国の山を花の調査で出かけておられる。利尻山登山が一番良かったようだ。

 男峰へ登るが、途中に展望台と称して岩が突き出た場所がある。正直怖い!

 みみな草さんが、先頭で登る。花じいさん、シャムネコモモさんは迂回されたようだ。

 登ってもただでは戻らないところがすごい!。ナデシコの花を見つけて来られた。  

 くさのさん、そんな先端まで行って大丈夫?と思わず心配してしまう。先端の岩は風化して脆く なっている場合も多い。私は、一度滝で転落した経験がある。  

 ゆきさんである。この場所でポーズをとることは勇気がいる。写真では分からないが、風も吹いて いる。逆光なのが少し残念だねえ。  

 男峰山頂である。集合写真はさっき撮ったのでなしにしましょうということで、雰囲気を撮る。

 各自くつろいでいる様子である。方位盤があったので、見える山々を山座同定をしている。頂上での 楽しみの一つだ。私は、目の前の祖父岳しか分からなかった。

 トンボを一匹。チョウも飛んでいたが、なかなか止まってくれない。野鳥との出会いもなかったねえ。  

 男峰からの急坂を降りて行く、ゆきさんである。

 途中の林道での小休止である。話が盛り上がっているようだ。  

 途中で、スローモーションのように優雅に飛んでいる蝶に出会う。シャムネコモモさんより アサギマダラと教えていただく。初見であった。(図鑑登録)

 シャムネコモモさんは、マーキング活動もされておられる。
 シャムネコモモさんは、素晴らしいブログもされており、ここで紹介しておきたい。
シャムネコモモの日記

 遠目で撮った。アサギマダラはもう少し標高の高い場所でしか見れないと考えていたがラッキー であった。蝶類の中のダラと人間界のダラ同士でなにか共感が持てた。

 もうすぐゴールであった。事故も無く満点の山行になった。

 ゴールである。  

 降りてさっそくヤマグワを採っているくさのさんとゆきさんである。食べ方を聞くとヨーグルトの上に乗せて 食べるということであった。なるほど!と私は感心した。  

 いつもの登山ならここから帰るが、近くまで自然観察をしようではないかとなった。
 ここ小井波地区はミズバショウでも有名である。ミズバショウの盛りはとうに終わって いたが、動せず木道を進む。

 ホソバノヨツバムグラ(図鑑登録)

 最後は、ムグラで締まったという感じだ。

 今回は、いくつもの偶然も重なり思いがけず充実したイベントになった。参加していただいた 皆さんに感謝したい。  



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